医療法人設立
医療法人とは、医療事業の経営主体を法人化することにより、資金の集積を容易にし、医療機関等の経営に永続性を付与し、私人による医療事業の経営困難を緩和するというねらいがあります。
その結果、高額医療機器の導入が容易になる等医療の高度化を図ることができたり、地域医療の供給が安定するなどのメリットがあります。
医療法人設立には、都道府県知事の認可または厚生労働大臣の認可が必要です。
この認可手続きは、非常に煩雑で時間を要します。
手続を正確に確実に迅速に実行されたいなら、実績豊富な当事務所へお任せください。
医療法人化のメリット
1.社会的信用が高い
2.法人会計制度の導入により金融機関からの融資が受けやすくやる
3.個人事業では無限責任、医療法人では拠出金分だけの有限責任(個人財産との分離)
4.所得税と法人税の税率差により、税額の軽減が図れる
5.必要経費にできるものが増える
6.事業主も健康保・厚生年金に加入できる
7.決算期を自由に設定できる
8.繰越欠損の繰延期間が延長される
9.スムーズな事業承継・相続対策
医療法人化のデメリット
1.医療法人から出資者に対する利益配当の禁止
2.損益にかかわらず法人住民税が発生する
3.交際費が損金算入に限度
4.役員登記・事業報告など、役所への届出義務があり、煩雑な事務処理が増加する
5.健康保険・厚生年金保険料負担がある
6.事業資金を個人が自由に使えなくなる
医療法人設立の流れ
社員・理事・監事の決定
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定款案・事業計画の作成
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設立総会の開催
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医療法人設立認可仮受付申込(例年 3月・9月)
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行政庁による仮受付書類の審査・補正指示
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医療法人設立認可本申請
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医療審議会での協議
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設立認可書の交付(8月・2月)
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法務局への法人設立登記
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医療法人設立
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税務署へ法人設立の届出
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保健所への診療所・歯科診療所開設許可申請
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診療所・歯科診療所開設許可
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診療所・歯科診療所開設届
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地方厚生局への保険診療の申請・届出